海外サッカー観戦チケットの5つの買い方
最近はヨーロッパ各国のクラブへ移籍する日本人選手が増えていることもあり、ニュースのスポーツコーナーで彼らの活躍が紹介される機会も多くなってきました。そこで放送されるゴールシーンのハイライトを観たり、WOWOW等の有料チャンネルでプレミアリーグ、ブンデスリーガ、チャンピオンズリーグの試合を観ながら「いつか現地で観戦したいな」と思ったことはありませんか?
このページでは、海外サッカーチケットの購入方法(手配方法)について、実体験を交えながら解説しています。チケットの買い方にはいくつかの選択肢がありますから、それぞれの特徴とメリット・デメリットを当ページでご確認下さい。
現地観戦旅行のお役に立てば幸いです。
海外サッカーチケットの5つの手配方法
国・地域、観たいリーグや試合によっても異なりますが、海外サッカーのチケット手配には
「現地のチケット販売窓口で買う」
「旅行代理店のツアーに申込む」
「ネットで購入-公式サイト」
「ネットで購入-チケット手配業者(サイト)」
「ネットで購入-個人売買サイト」
これらの選択肢があります。(スタジアム前のダフ屋との交渉は除外)
以下、順に詳細を解説していきます。
現地のチケット窓口で買う
一番分かりやすい形が、スタジアムのそばにあるチケットオフィス・販売カウンターにて買う、という方法です。窓口にて現地語または英語等でやりとりし、席を指定して代金を支払ってチケットを受け取ります。
シンプルですが、人気のクラブ、注目度の高い対戦カードは完売で入手できない可能性、連席不可の可能性が高いので事前手配が必須です。ダービーマッチ(ライバル同士の対戦。例えば代表的なところではレアル・マドリーvsバルセロナのエル・クラシコ、マンチェスター・ユナイテッドvsシティのマンチェスター・ダービーなど。もちろんそれ以外も)また、チャンピオンズリーグ等の国際大会、特に決勝トーナメント以降も同様です。
有名なチームでも火曜・水曜など週末以外の試合や、リーグではなくカップ戦の試合は稀に席が残っていることもありますが、サッカー観戦が一番の目的で渡航するのに現地の販売状況に委ねるというのはリスクが高すぎるので、目当てのチームや試合が決まっているなら、チケットは事前にご用意下さい。
スタジアム近くのホテルにすでに滞在していて「時間が空いたから行ってみよう」という軽いノリなら、窓口で直接聞いてみるのも良いと思います。(たとえ現地にいてもその試合観戦を熱望しているなら、やはり以下で解説している公式サイトでの購入や、チケット販売サイトを使ったほうが無難です)
観戦が一番の目的なら、事前の手配が無難です。直接窓口へ行くなら、販売開始時期、完売などの情報が各クラブの公式サイトに記載されている場合もあるので、ご確認下さい。
旅行代理店のツアーで全部まとめて手配
日本ではいくつかの旅行代理店が、「海外サッカー観戦ツアー」などと題してチケット、航空券、ホテル等の手配を含むパッケージを用意しています。有名なクラブのリーグ戦やカップ戦の試合、ワールドカップやチャンピオンズリーグ等の国際大会、特定のダービーマッチなど対象はさまざま。
こうした観戦ツアーを使うメリットは、旅の手配をまとめて任せられるのでラクなことと、現地で旅行代理店スタッフによる日本語サポートが受けられること。
旅程にはたいてい1~2日程度の自由行動時間が設けてあるので、目当てのサッカー観戦以外にどんな観光地を巡るかご検討下さい。(サッカー好きには、近くの別のスタジアムへ行って撮影するのもオススメです)
観戦ツアー利用のデメリットは、料金がチケット、航空券、宿を別々に手配するより少し割高になってしまうこと。その分だけサポートがあって安心とも考えられるので、初めての海外サッカー観戦で少し不安だという方はご活用下さい。
旅程やオプションは旅行代理店によって異なります。なお、日本であまり有名ではないリーグ所属のクラブにはツアーが組まれていません。
ネットで購入-公式サイト
観戦チケットのみをインターネットで購入する際に、最初に見るべきは各クラブの公式サイトです。
クラブの公式サイトをみると、サイトの分かりやすい位置に「Tickets」というメニューがついています。(現地語で書かれています。スペイン語ならEntradas、ポルトガル語はBilhetes、イタリア語はBiglietti、ドイツ語はFahrkarten、フランス語はDes billetsなど)
分かりにくい場合は、グーグル翻訳を使って調べてください。このページの中や、Buy Online(オンラインで購入)などのページに、ネットで手配する方法、支払方法などの説明があります。または今後の試合予定一覧などが表示されます。
サイトのデザインはクラブごとに千差万別ですが、購入手続きは基本的には試合を選ぶ→座席選択→支払いという手順で進みます。(事前に会員登録が必要な場合もあります)
支払はクレジットカードかデビットカードの利用が一般的。決済が終わると、チケットの受け取り方法について詳しい事が会員登録時に入力したメールアドレス宛てに届きます。Voucher(バウチャー:引換券)が送信されるか、紙のチケットが配送されるか、会員ページでEチケットをプリントアウトするか、QRコードをスマホで表示させるか。さまざまな方法があるので、購入時にしっかり調べてください。
当サイトでは、各クラブの公式サイトのチケット販売ページの有無や購入手順なども解説しています。気になるチームがあればお役立て下さい。
国際大会は特設サイトをチェック
ワールドカップやクラブW杯などの国際大会は、大会公式サイトから買えることもあります(先着順)。サイトで事前に「いつからチケットが販売開始か」調べてください。(チャンピオンズリーグの決勝チケットも、UEFA.comにて抽選申込み有)
日本人が所属していたり、世界的に有名(日本からも注目度の高い)ようなクラブは、公式サイトに日本語版が用意されていることもあります。しかし、ほとんどが非対応です。英語さえないこともあるので、グーグル翻訳などを駆使して入念にお調べ下さい。探し回った結果、オンライン販売ページが無い、ということもあります(悲)
公式サイトに販売ページが無い、または完売などで入手できない場合は、以下を利用すると試合によっては簡単にチケットが手に入ります。
ネットで購入-チケット販売業者のサイトを利用
これは文字どおり、公式サイト以外でチケットをネット販売しているサイトを通じて手に入れる方法です。インターネット上にはスポーツイベント全般のチケットを取り扱うウェブサイトがいくつもあります。なかでもSportsEvents365やTicketBureau等のサイトは優良で、欧州リーグを中心にサッカーのチケット取扱いが豊富です。いくつかのクラブはこれらのサイトと正式に提携しているため、試合によっては公式サイトに近い良心的な値段でチケットが手に入ります。 また、サイトを閲覧した時点で取扱いがなくても、メールアドレスを登録すれば入荷時に速報を受け取ることもできます。さらに、これらのサイトは日本語対応・日本語サポートがあるため、公式サイトが日本語非対応のクラブのチケット購入も悪戦苦闘することはありません。スムーズに手配できます。
チケットの取扱い状況は随時変わります。(一度見て、しばらくしてから確認したら完売していることもあるので、手配はお早めに)
ネットで購入-個人売買サイトを利用
この方法は「公式サイト以外でチケットをネット購入する」に含まれます。個人売買サイトとは、いわゆるヤフオクのようにチケットを売りたい人と買いたい人の手続きを仲介・サポートするサイトで、支払や受け渡しは全てその仲介サイト上で行います。海外サッカーのチケット入手ならviagogoやStubhub(旧:Ticketbis)等が有名どころ。もちろん日本語対応・日本語サポート有りです。
viagogoでの購入は保証がついているので安心。万が一チケット手配や配送にトラブルがあれば、同じ試合の代わりチケットを準備してもらえ、また最悪の場合は代金が返金されます。
チケットの取扱い状況は日々変わります。公式サイトと同じように、座席エリアや連席などの条件で探すこともできます。購入手続き完了後は、チケット受け取りまでの手順がメールで届きます。自宅への郵送か、あるいは滞在先のホテルへの配送も可能です。ホテルを予約するときか予約後に、フロントへ「私宛ての郵便物が届くので受け取ってほしい」とメールでご連絡ください。(“サッカーチケット”と書くと盗難される恐れがあるので、”郵便物”としておく)
チケット価格はピンキリです。座席の良し悪し、試合の注目度、リーグ序盤か終盤か(すでに優勝が決まって消化試合になっているか)、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなどのカップ戦ならラウンドが進むほどに高額となります。また試合が近づくにつれて値段が変わるので、もし観たい試合が決まっているのなら、確保はお早めに。
上記のSportsEvents365やTicketbureau等のチケット販売サイトと同じく、チケットの取扱い状況は随時変わります。試合によってはかなり高額に、または安く買えます。
それぞれのメリット・デメリット
改めて、それぞれの手段による特徴・メリット・デメリットをまとめました。
現地のチケット販売窓口にて
現地語や英語等でのやりとりが必要。人気の試合は完売の可能性大。スタジアム周辺にいるダフ屋から偽チケットを売られないよう注意。チケット価格は定価。
旅行会社の観戦ツアー
観戦チケット、航空券、宿がまとめて手配できて簡単。料金は個別に手配するより割高になる。旅程が決まっているため、自由時間は限られている。旅行代理店スタッフによる現地サポートがある。
チケットをネットで購入
公式サイト – 現地語や英語なので良く調べる必要がある。チケット価格は定価。完売が早い。そもそもオンライン販売ページが無いクラブもある。チケット販売サイト – 価格は試合や時期によって全然違う。日本語サポートや返金保証等があるので買いやすい。
補足:南米、その他地域のサッカーチケット手配
欧州サッカーは日本人選手が増えているので、観戦ツアーやオンラインでのチケット取扱いも増えています。しかし南米やアジア、アフリカ等のリーグやカップ戦には同様のサービスがほとんどありません。そのため、これらの地域のサッカーの試合を観る際は、公式サイトで買うか(公式サイトに販売ページが無いところが多い)、あるいはスタジアムのチケット売場で買うことになります。
しかし、南米の強豪、例えばアルゼンチンのリーベル・プレートやボカ・ジュニアーズ、ブラジルのコリンチャンスといったクラブは、地元サポーターがとにかく熱狂的。シーズンチケットを保有しているサポーター数に対してスタジアムのシート数が足りていないという状況でさえあります。スタジアム周辺のダフ屋から正規チケットを入手できることもありますが、偽チケットを売られたり、ぼったくられる危険もあるのでご注意下さい。
まとめ
最後にもう一度まとめます。海外サッカー(特に欧州)のチケットを買う際の手段は「現地のチケットオフィス(販売窓口)で買う」「旅行代理店のパッケージツアーに申込んで入手」「ネットで購入-公式サイトから」「ネットで購入-チケット販売ブローカー(サイト)から」「ネットで購入-個人売買サイトから」という選択肢があります。
現地のチケットオフィス利用は観戦がメインの目的でない場合。観戦が目的で、手配に手間をかけたくない場合は観戦ツアー。
旅行代金を安くおさえ、そしてプランを自分で立てて旅をガッツリ楽しみたいなら、チケットのみの事前手配。料金的には公式サイトが一番安心、チケット販売サイトは総じて公式サイトより少し割高にはなりますが、試合によっては公式サイト並み。(色々調べたり会員登録などの面倒を避けるなら、チケット販売サイトが無難です)
スタジアムや手配した座席によってはゲートでチケット申込者かどうかの本人確認があるので、パスポート(念のため、申込み時に利用したクレジットカード、デビットカード)の持参もお忘れなく。
ということで、長い説明となりましたがチケットの各種手配方法について何となくイメージできましたか?公式サイトでも各チケット販売サイトでも購入する手続きはそのものは簡単ですから、見たい試合があれば改めて当ページの解説もお役立て下さい。ご覧いただいたあなたにとって、海外サッカー観戦旅行が少し具体的なものとなれば幸いです。
現地スタジアムにて地元サポーターの熱い応援の熱狂・興奮に包まれて、テレビ観戦では味わえない最高の体験ができることを願っております^^!